今年は新人バンドの充実もかなり印象的ですが、その中でも極めてオリジナリティが強く表現され、タイミング的にも最初の最初から追っているのがBLACK MIDIで、6月アルバムリリース直後にロンドンで観ていることから、そこからアルバムを何度も聴いてようやく驚き以外の部分でじっくり観れるなと期待していた来日公演です。
大阪、京都と全てソールドアウトしたようですが、ユニットはさすがに小さいだろうという気がしました。
オープニングアクトはDOS MONOSというヒップホップユニットでした。
整理番号が16だったのでおかげさまでこうして良い位置で観れましたが、ここで分かったのがロンドンで観た時は、ステージが狭すぎてドラムを上手に配置しているのかと思っていましたが、このバンド基本構成がそうだったようで、セットリストも確認せずヴォーカル(あくまでメインという感じ?)のジョーディが展開を仕切っているようですが、音の面での軸はドラムのモーガンと見えて、全員が適宜モーガンを向いてビートを合わせていくシーンが多くあります。
その横に見れる位置というのが基本形なんでしょう。
前にいると全員フレームに入りませんが。。。
ジョーディがロンドンで観たときから大きく進化というか場慣れしているのに驚いたのですが、アルバムも聴き込んでからだと気づくことも多くなります。
Years Agoはマットがヴォーカルというか叫びを入れているし、ベースのキャメロンがNear DT,MIのリードヴォーカルだったりします。
見た目かなり子供っぽいというか全員20歳そこそこなので若いのですが、プレイレベルはかなり高いのも間違いないと思います。
驚いたシーンがこれで序盤でもマットがさっそくギターの弦が切れて持ち直しをしたりというのはありましたが、ジョーディも切ったのがわかり、どうするのかと思ったら、おもむろに脱いだコートのポケットからこうして交換用の弦を取り出しまして、自分でそのまま付け替えるではありませんか!笑
しかもこの間、プレイは止まりません。
ちょいちょいペットボトルを投げて立たせようとか独特のステップを踏んで客の反応を確認していたジョーディですが、こうして曲を止めないまま交換しきってしまうあたり、彼らのライブにはよくあることで、そうして変に流れを止めることなく対処してしまうことも含め仕上がっている状態ということです。
落ち着きもさることながら、実に恐ろしい若手とも感じます。
UNITのハコの特性なのかミックスのせいか前にいると音のバランスがイマイチでしたが、その独創性、破壊力、緊張感のある展開性、全て発揮されていたライブだと思いました。
これが初見ではない分、いろいろじっくり観れてよかったですが、間違いなく他のどれとも違う音楽に突き進んでいる感じです。
ロンドンに行ってから発売、そしてライブ前日に購入して2回だけ聴いて向かったライブは、その斬新さのインパクトに驚かされたものでしたが、改めて音楽も吸収し、ライブパフォーマンスも進化の過程でチェックできて、これからがさらに楽しみなバンドであることは間違いありません。
一緒に歌うとかそういう音楽ではありませんが、間違いなく新しいロックのアプローチではないでしょうか。
こうして初期からフォローできているのが自慢になりそうな来日公演でした。
953
Speedway
Of Schlagenheim
Years Ago
Talking Heads
Crow's Perch
Ducter
Near DT, MI
Western
bmbmbm